恋に落ちた後でした。




Red




いつからだろうか。

あの燃えるような赤い瞳に心を奪われるようになったのは


いつからだろうか。 あの時折名前で呼んでくれるあの声に心を奪われるようになったのは。


そう、いつからか分からへんけど
あいつにはたくさん守られてた。

だからうちも
あいつを救ってあげたい。

あいつを傷つける全てのものから、救ってあげたいんや。



「おい、蜜柑」

「ん〜?」

「俺を守ろうとか、俺に追い付こうとか、考えてんじゃねぇぞ。

おまえは俺に守られてろ。

それが今俺がおまえにしてやれることだ」


なんて

なんて強い決意をした瞳をしとるんやろ…


うちは棗が、なんでうちのことをそんな必死で守ろうとしてくれるんか分からん。

けどな、 棗がそう言ってくれるなら。

うちはずっと棗のことをすきでいて、

ずっと隣におって、その熱い炎で自分までも燃やしてしまわないように見張っとく。



「優しい棗が、だいすきや…」



赤い閃光にうちはあてられたんや。

あの赤い輝きに負けないように、うちも輝けるよう棗へ一つ、笑顔をプレゼント。


fin.

****

あとがき。
棗視点とリンクしてます。(してるんでしょうか)
蜜柑の喋り方って難しいですね〜
でも大好きです。(でもわたしは流架ぴょんをちょっぴりつつく会に入りたい…)

written by...澪